渋谷リトルミュージカルの小学生〜中学生20人とに描いた作品「惑星ファンタジー」。
渋谷区、”違いを力に変える街。” その中に生きる子供たちが、それを体現する創作ミュージカル。
◼️創作プロセス
それぞれが考えた20種類の惑星を旅することから旅することから創作はスタート。
レインボー星は2つあったけど、一人は7色がそれぞれの空間とキャラクターを持っていて、肉食ゾンビガールズまで出てくる。もう一人は、7色が断層的になっていて、明るい方に住む明鳥と、暗い方に住む暗鳥がいて…という全く違う発想。夕日星を書いた子たちも、夕日みたいにカラフルな柄がある夕日カエルが住んでいる星と、女の子がいる赤の縞々と男の子がいるオレンジの縞々で太陽ができていて、結婚すると海の中で暮らすという夕日星と全く別の発想。ゲーム星も2人いたけど、独自のゲームが展開されてた。心が読めるオレンジジャスミン、リボン星という可愛い星なのに、お花を食べちゃうガチガチ星人がいたり、自由自在に変身できるチューリップルン、「自分惑星」と名付けて本の虫がいたり、本好人vs絵好人の対決があったり、書き出すとキリがない自由な発想を一つのミュージカルに!
アナ雪「雪だるま作ろう」の歌で、引きこもっている友達を誘い出すエクササイズをやった時にも、2組ずつでやったら、外で遊ぶのが好きな子同士が仲良くなると、そちらに惹かれる気もする、何も言わず本を読んでる子の横でそれを体験してみる等々、色々なアイディアが出ていました。
この作品で卒業する中学生の子もいたので、惑星巡りをする話の中で、作者(この子たち)の日常に気づきがあるようなミュージカルにしたいと、劇中劇形式に。とある女の子が、「惑星ファンタジー」というお話を書き始めたことをイケてる女子軍団に言えずにいるが、自分が書いたキャラクターや妹、自分が好きなことを楽しんでいるクラスメイトたちに影響され、封印していた想像力を宇宙へと広げ始めるのです
ファンタジー部分の想像力を広げるのはもちろん、彼女や彼らの学校生活、日常的にボッチにされないための処世術、現実のシーン創作のためのディスカッション含め、価値観は面白かった。ハブられないように、ボス的な子には嫌われないように、迎合するだけでなく、自分の好きなこともやる友達や場があるっという器用な子は珍しいわけで、どうしたら違いを受け入れて、皆んなが同じ方向にポジティブに向かえるのか?
まさに、この創作過程そのものを議論し合いながら、ラストシーンの終わり方や創作に辿り着いたのは終盤。『「みんな違って、みんないい!」金子みすずの名言!』自然と飛び出した小六のAちゃんからの発言もあり、「惑星ファンタジー」はそれぞれ違う個性を持った20人が集まったから色々なキャラクターが生まれて面白くなってるんだね。このメンバーのワクワクが掛け合わさったからこそ生まれた作品。それを個々が実感しながら歌うエンディング「心のライト」。歌詞を考えたのはオーストラリアの夜空を見ながらで低めのバラードをデモで送ってしまったのですが、素晴らしいジェニングス貴子さんの作曲と子供達の希望に満ちか歌声で明るい光を放ちました。
「 心のワクワク信じ 進んでみよう
心のライト 照らしていこう
スターライト スターチャット 星たちと秘密のおしゃべり
照らそうよ 私らしい光 大切な心のライト」
創作 渋谷リトルミュージカルのメンバー
上演台本(作詞)・演出 渋谷真紀子
作曲・ピアノ演奏 ジェニングス貴子
ミュージカル指導 大嶋奈緒美
企画・プロデュース 石垣さやか
主催 リトルミュージカル
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