Directors Lab West。演出家の為のラボ。毎年LAで開催されるが今年はオンライン開催。
私は「国際枠」で、ドイツ在住イタリア人Gianna Formicone、コロンビア出身カナダ在住Daniela Atencia、モデレーターはイスラエル人Avivit Shakedのパネルに参加。

①の続き→
「ちょうど安倍首相の緊急事態宣言解除のニュースを見たんだけど…日本は元の生活に戻り始めてるの?」という振りから
劇場再開目処の違い
ドイツの子は、稽古開始予定!
カナダは、政府は経済再開に向けて最終フェーズと言ってるが、状況が日々変わるので業界の人達は再開を決めあぐねている。なぜなら、9月に50人以上の集会が許可される目処と言われる一方、専門家は第二波がその頃に来る予測もあり、本格的な再開は2021年になるかもしれない
イスラエルでは、ストリートパフォーマンスをやろうとしてる。経済活動再開と言えど、芸術活動は最後に許可が下りる予定。制限・抑止されるからこそ、小さなことからでも、「演劇」の火を止めてはいけないと立ち上がっている。生き抜くために「芸術」は必須。「芸術」によって生きられるのだから。
→どの国でもアートの優先順位は低いよねーっと一同共感。
日本については、劇場の感染拡大予防ガイドラインに沿って各々再開を検討・準備していて、本多劇場の例を紹介。稽古方法の工夫や地方公演へのハードル等も課題になってる。
この経験をどう今後に活かす?
柔軟性が身についた(ドイツのGianna)
心身のバランス、心のキャパシティを広げられた(カナダのDaniela)
私は、言葉や声に敏感になった、“言葉”は演劇の本質。そこに立ち帰れるのは良い。息子が2−3ヶ月の時期に在宅ワークで、両立の模索ができた(私はかなりラッキーでよく寝るので、午後の抱っこ紐昼寝タイムと夜寝た後のゴールデンタイムがある)。オーストラリアの自宅とデュアル生活をしているので、この全世界的zoom慣れのおかげで、舞台の仕事もリモートでもできることが増えたら嬉しい。そして、そのハードルが下がった気がする。
普段は世界各地に散らばり会えない大家族とzoomで繋がれる。同様に、各地のアーティスト仲間と連絡を取り合っている。70年代にリアンさんが書いた戯曲で、世界各地同時上演、違う人種の人たちで行う事というのがある。もう亡くなってる方で、当時、今の世界を想像していたかわからないけど、まさに今それができる時!(イスラエルのAvivit)
最後に、この4人のディスカッションを手話もして下さってて、画面を見ているのと同様のイメージができるようにっと、冒頭の自己紹介の際、自分の外見やいる場所の様子を説明したのが、国境だけでなく広い意味で言語の壁も越えられて嬉しかった。
制限があるからこそ、生まれているものがある。
抑止されているからこそ、抑えられない衝動がある。
だから、アフターコロナは創造力で、舞台芸術の世界も新時代になっていくだろう。
その分岐点にいて、私も未来への種蒔きをしっかりしたい。
そして、新しい世界を見たい。
世界5カ所(主催のLAにいるMartin含め)のアーティスト達は、各々状況は違えど、今ならではのチャンスや創作にワクワクしていた。
終わった後は、Yeah, we did it!!!と濃密な47分間を過ごした一体感。興奮しながら、「この機会をありがとう!最高だった!」と話すけど、最後にzoomの退出音でみんなが散らばる瞬間は、もう寂しくなってた。
でも、早速コラボレーションしたいという問い合わせや、私も個人メッセージをもらったり。ここからインスパイアされて、また新たなアートが生まれるように!とメールで会話は続く。
ああ、朝の4時。頭はボーッとしてるのに、朝4−5時でも配信を聴いてくれたオーストラリアのパートナーとFaceTimeでプチ打ち上げ。時差にも付き合ってくれてありがとー!
マジで国際プロジェクト、しっかり進めてかなきゃ!
#演出家ラボ #生き抜く為の演劇 #インターナショナル #女性演出家
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